
幻想郷。寒い冬が終わり、桜が花開こうとしていたとある春先のできごと。
ルーミアはある日突然、何があっても起きなくなってしまった。
ほっぺたをつついても、毛布をひっぺがしても、頭をぽかりと叩いても、冷たい水をかけても、
挙句霧の湖に投げ込んでも彼女は起きない。
いつもの仲良し3人組 ―― チルノとリグル、ミスティアは心配に心配した。
謎の病気か、呪いか、はたまた睡眠薬か・・・
なぜ眠り続けているのか、3人に思い当たる理由はなにもない。
竹林のお屋敷の医者に見せても原因はわからないということだった。
すやすやととても気持ちの良さそうな寝息をたてて眠るルーミア。
彼女は果たしてどんな夢を見ているのだろうか。